気になるオーディオ情報や最新ハイエンドオーディオの試聴レポートなどを発信中です!
[1]  [2]  [3]  [4]  [5
只今オーディオユニオン全店で期間限定のお得な 中古バーゲンを行っております
 (画像は全店バーゲンページにリンクしています)

7/21(月・祝)まで!是非ご利用くださいませ!

★お茶の水 ハイエンド中古館のリストはこちらから★


商品のお問い合わせはメールでも受付しております。
hi-endused@audiounion.jp
TEL. 03-5280-5104
FAX. 03-5280-5108
営業時間 11:00~20:00
(日・祝日は19:00まで)

取扱店舗

店舗名:お茶の水ハイエンド中古館
URL:http://www.audiounion.jp/shop/hi-endused.html
住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-2-1 2F
電話:03-5280-5104
FAX:03-5280-5108
E-mail:hi-endused@audiounion.jp 
お待ちかねの第二回目。今日はTAD E-1のユニットから見てゆきましょう。



最大の特徴はCSTと呼ばれる2wayの同軸ユニット。真ん中にある高域再生部分の「ベリリウム製振動板」はあのTAD REFERENCE1と全く同じものを使っています。さすがに周辺部の中域再生部分の振動版。これはベリリウムではなく、マグネシウムを使っています。さて、そのツイーター、なんと高域再生限界が100KHz!どうしてこんなことが出来るのか?それは最高の素材(ベリリウム)を使い、巧みな設計(分割振動を上手く利用する)を行い、厳密な生産管理(抜群の高精度)を実践しないと達成できないのでありました。抽象的で良く分からん?大変失礼致しました。出来る限り分かりやすくご説明したいと思います。




高域用の振動板で重要なポイントは何か?軽いこと。丈夫なこと。固有の音が少ないこと。加工が容易なこと。出来れば価格が安いこと。などなど。
特に軽くて丈夫なことは重要です。軽くて丈夫な振動板は速く振動させることが出来ます。しかし、ある限度まで来ると振動板の部分部分が違った動きをするようになります。全体で動く領域をピストンモーション領域。それを超えてくると分割振動領域に入ります。まずはこのピストンモーションの領域を高い周波数のところに持ってこないと広帯域の再生は出来ません。そのために軽くて丈夫な振動板が必要になるのです。
さてここからが腕の見せ所。ピストンモーション領域を超えると分割振動を起こすようになるわけですが、この分割振動を巧に利用するのです。つまり広い帯域で上手に分割振動を発生させて、固有のくせを抑えながら高い高域限界を得るものです。数ある製品の中には、この一体振動振動領域と分割振動領域の間にわざと大きなピークを作って、それを製品の個性として利用している例もあるようですが、少なくともこのTAD E1に関してはそういった「あざとさ」を一切感じません。
昔は職人のノウハウで上手に分割振動をさせていたようですが、現代のTADは職人技プラス高度なシュミレーションを用いて最適な構造(形状のみならず、厚さの分布、ボイスコイルとの接合方法、などなど)を導き出しているのだと思います。一つの発音体でこれだけフラットで広帯域なものは、なかなか出来ないと思います。


お次は一番大切な中域部分のスピーカー。振動板の素材はマグネシウム。口径は14cm。浅めのコーンで、形状は曲率の大きなカーブド。比較的ストレートに近い形状で明るめの音質を目指していると思います。多分、数KHzのピークが出ないぎりぎりの曲率を設定しているのでは無いでしょうか?確か、高品位のマグネシウム振動板を作っている所は国内に2社あって、どちらで製造している製品も高価なものであると聞いた事があります。そうでしょうね、純度の高いマグネシウムをしわやクラック無にプレスするのは大変な技術だと思います。また、ベリリウムもマグネシウムも防錆加工をきちんと行わなくてはなりません。スピーカーの振動版として大変優れた特性を持つ一方、使いこなしの大変さがお分かりいただけると思います。





スピーカーユニットというとどうしても振動版に注目が集まりますが、フレームも大事な役割を担っています。なんと、削りだしのフレームです。何で削りだしがいいのか?メリットいろいろ。要点は2つ、形状の自由度が高いこと、内部に応力が残らないこと。その他にも細かいことは数あれど、それは専門の書物を読んでもらう事にして、ここでは影響の大きいポイントを挙げたいと思います。フレームは普通プレスか鋳造で作ります。比較的ローコストな製品は鉄板をプレスして作る事が多く、高級機になるとアルミキャストが主流です。どちらも型を用いて作りますので、形状の制約が多いのです。また、残留応力も重要なポイントで、音を濁す原因のひとつです。削りだしという手法を用いることで、余計な応力から逃れているのです。 TADの工夫はこれだけに留まりません。せっかく削りでフレームを作るのならと、磁気回路も同時に作りこんでしまっています。通常はポールピースやバックプレートなど、別々に作って組み上げるのですが、出来るだけシームレスにしようというものです。磁気のロスを減らすのはもちろん、パーツの数を減らせるので「鳴き」も減少できます。また、性能のばらつきを抑えることにもつながります。
磁石はネオジムを使用。現時点で最高のエネルギーを持つ永久磁石です。(このネオジム磁石は日本の発明なのだそうです)これを用いておかげで磁束に余裕が生まれますから、振動板がストロークしたときでも、強い磁束の中に留れる構造を実現できた。と推測します。


ウーファーは18cm口径が2本。これは単純にパラレルに接続され、キャビネットも共用しています。こちらも磁石はネオジムを用いているようですが、ウーファーの磁気回路は強力なほど良い訳ではなく、キャビネットの都合でも最適値が変わります。多分、このキャビネットサイズに合わせて磁力を求めた結果、(これだけの製品で、磁石のサイズをケチってコストダウンするとは到底思えません)やや能率は低くなっています。





余談ですが、88dB/2.83V/m と表示されていますが、このシステムは4Ωですから2.83Vを掛けると電力は2Wです。1Wでの表記に書き改めると、85dB/W/m とあらわせます。このサイズのウーファーが2本使いで85dBだから、能率はやや低め。と書いた次第です。釈迦に説法を失礼致しました。

そうそう、このウーファーはアラミド繊維の織布と不織布のラミネート振動板を採用。しかもセンターキャップ部分まで一体で製造しています。黒色だから、見た目にはカーボンのようにも見えます。そういえば、昔々の紙にカーボンを混紡していたコーンがあって(何年前の話かって?失礼致しました。そういうあなたはベテランですね)短いカーボン繊維がパラパラと落ちてきたものでした。この振動板は軽くて、丈夫で、しかも鳴きが少なく、また、その鳴きも素直です。この傾向は音質に顕著に現れ、明るくて、実に軽々と低音が出てきます。パンチの効いた音ではなく、ナチュラルな音。これ、つまり、入力信号に対して忠実度が極めて高いのではないでしょうか。中域、高域に対しても高い整合性を持っています。


これだけ、たいした内容の製品ですが、朝倉個人としては、「カタログ」に不満を持っています。簡単に言うと、カタログから得られる情報量が少ないと思うのです。美辞麗句を並べろといっているのではありません。せっかくの優れた製品なのに、良さを伝えるにはあまりに文字数が少ないと感じています。紙ベースではスペースが足りないのなら、web上で製作者のトークを載せてください。他の業種でたとえるなら自家用車。ホンダ技研のHPでFACT BOOK(詳細技術情報)のイメージが妥当と思います。興味の無い人は見ませんし、パイオニアのようにしっかりした企業は、私たちユーザーにもっと勉強する機会を与えてください。うわべの情報ではなく、価値のある真実を知りたいと願っています。マニアの願望をかなえようと努力する心意気に共感して、結果として製品を買っていただけるのだと思います。
作る立場と使う立場は違いますが、趣味は同じなのですから、もっと楽しみましょう。これだけは強くお願いします。パイオニアがんばれ。

商品のお問い合わせはメールでも受付しております。
hi-endused@audiounion.jp
TEL. 03-5280-5104
FAX. 03-5280-5108
営業時間 11:00~20:00
(日・祝日は19:00まで)

取扱店舗

店舗名:お茶の水ハイエンド中古館
URL:http://www.audiounion.jp/shop/hi-endused.html
住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-2-1 2F
電話:03-5280-5104
FAX:03-5280-5108
E-mail:hi-endused@audiounion.jp 
 大変お待たせしました。(待っていない?それは失礼致しました)本当に久しぶりにブログの更新をさせてもらいます。一年以上更新無しじゃあ、とっくに忘れられてしまいますよね。実を申せば、担当の朝倉は異動したため、なかなか落ち着いて更新ができませんでした。そのため、このブログも「ハイエンド中古館」の一部に引越しします。前置きはそのくらいにして、早速始めましょう。
tade1.jpg

 今回、話題に取り上げるのはTAD スピーカーのEvolution Oneです。実を申せば、音を聴くまではあまり乗り気ではありませんでした。TADのスピーカーといえばTAD-M1とTAD-R1。冷徹なくらいに正確で、忠実で。音がいいのも悪いのもソース次第、周辺機器次第。ベテランのマニアでも使い応えのある、大変に高性能なスピーカーです。そんな高性能スピーカーの弟分だとしたら、全部が一回り劣っているのか?何を聴いても今一歩なのか?と疑ってしまったのです。 
 ところが、聴いてみると、これが実に良いのです。もちろんTAD-M1、TAD-R1ほどの規模は無いですから、同じ音量の再生や、最低域の再現性は、当たり前ですが一歩及びません。何が良いのかと言うと、音楽が実に楽しいのです。音の良し悪しを十二分に表現しつつ、やや明るめで、闊達な表現を出来る能力がとてもすばらしいと感じました。 これはモニタースピーカーとしての能力を目指さず、家庭用としての最高級を目指している(と思います。開発者から聞いていないので、あくまで私の推測です)から出来ることだと感じました。それから、S/N比が実に高く、表現できる空間が広大で、しかも希薄な感じになりません。 
 このS/N比、実は結構クセモノで、ちょっとした小細工で、いかにもそれっぽく感じさせる製品も有ります。(名前はいえません。ごめんなさい)これを正攻法で詰めるのは、1に技術が必要で、2にコストがかかります。そして、3に生産性が悪くなるのが普通です。パイオニアという会社はまじめですが、そこら辺の表現はシャイなのか、あまり自己主張しない傾向があります。仕方が無いから、「朝倉の分かる範囲で代弁しよう」というのが今回の趣旨。どこまでお伝えできるか?がんばってみます。  
 
2b2e85f0.jpeg

 さて、そのTAD-E1ですが、ちょうど中古で入荷してきたPioneer S-1EXと何が違うのだろう?と聞き比べて見ました。ユニットもとても似ているし、特にCSTドライバーなんか瓜二つ。ウーファーもどちらもカーボン見たいだし、ものさしをあてがってみれば径も同じだし。あれ、よく見ると、カーボンの振動版が違う。E1はカーボン繊維が浮き出るような仕上がり。見ても触っても。ん、軽くたたいてみると、振動版の鳴きが明るく素直な感じ。しかも減衰はすばやい。普通、ダンプ剤を使って減衰させると、暗く、沈んだ音色になりがちですが、これは違います。素材の元々持っている特性と形状、構造の工夫ですばやく減衰させている感じです。しかも素直な感じがすると言うことは、振動モードが単純と言うことで、すなわち、構造もシンプルであると推定できます。そうか、あとからダンプして辻褄を合わせるのではなく、最初から鳴き(固有音)を少なくする工夫を、きっと随所に凝らしているに違いない。そう感じさせます。こりゃあ、他も仔細に見ていく必要がありそうです。
   セッティングを試してみようとスパイクの具合を確認する為、底面を見てみました。あれ、ここにネットワークが収納されていそうです。ついでなので確認してみましょう。いかにも通気性の高そうなボードを外してみると、見えました、ネットワーク部。なんとまあ、まじめなつくりにビックリしました。もうこれの説明だけでブログ一回分の文章量になりそうです。(なります) 気が付いた点からあげて見ましょう。通気性の高そうなボードと書きましたが、これは多分フエルト(不織布かも?)をプレスしたもの。吸音効果は高そうですが、外からの音圧、振動を遮断する効果は極めて小さいと思います。じゃあ、何でこんなものを使ったのか?よく考えたら、外からの音圧より、自身(スピーカーだから)の発する音圧が一番大きいわけで。つまりネットワーク回路をスピーカーの外に出したと解釈するべきでしょう。もっと徹底して、丈夫な箱に入れてしまえば良いではないか?ハイ、正論だと思います。でも、やってみるとこれが想像以上に大変で、うまく作らないと音が詰まった、ネクラ(死語かな?)な感じになりやすく、トータルではやらないほうが良いことも多いのです。   
tade1nt3.jpg
 全体は大きく3つのパートに分かれています。ウーファー、ミッドレンジ、ツイーターにそれぞれ一枚づつの基盤をおごっています。しかもそれぞれネジの多点止めでがっちりと固定されています。しかも基盤の周囲にダンプが目的と思われるゴムのようなエッジが巻かれています。ネットワーク基盤の振動対策をここまでまじめに施しているのは極めて珍しいと思います。ついでに先ほどのフエルトをとめていたネジまで非磁性体でした。脱帽。   ネットワークの素子も良いものを使っています。コイルは鉄芯入りと空芯を使い分け。鉄芯は積層鋼鈑の開磁回路。もちろん、互いに磁気結合しないように向きも配慮されています。このコイルも、巻き線がばらばらにならないように、きちんと固定されています。さらに巻きも綺麗です。このあたりが意外とまじめに作られていない機種が多いのです。EXCLUSIVE 2404とか2251あたりのネットワークを思い起こしていただけるとイメージが掴みやすいと思います。
tade1nt2.jpg
                                                                                                
この端子なんかもすごいと思いませんか?内部(見えない部分の)配線でここまできっちりやってくれれば、そのほかも察して知るべきです。   さてさて、ネットワーク回路のすぐ傍は、ねじ留めの為にざぐられた穴にも吸音材が入っています。このあたりまで徹底するのは珍しく、国内のメーカーで実際にやっているのは品川に本社のあるハイテクなイメージが強い某S社(わかちゃいますよね)と、惜しまれつつオーディオから撤退した、NHKモニターで有名な、郡山に工場があった某D社(これもすぐ気が付きますよね)が代表例です。細かく見ていくと、入っている吸音材もメーカーによって違って、個性を感じて楽しいのですが、あまり重箱の隅をつつくのは(メーカーさんに嫌われちゃいますから)止めにしましょう。 
tade1nt1.jpg

ネットワーク収納ケース兼スピーカーベースから少し上に目をやると、バスレフのダクトがあります。材木を積層している様子が観察できますから、一度見ていただけることをお勧めします。そして、ここでも感心させられました。ダクト部分が丁寧に角を丸められており、風きり音などの発生を抑えているのです。いかにカタログですばらしい事を書いてあっても、品物を見るとプラスチックの成型もののダクトだったり、穴のセンターが合っていなかったり。そういった製品も散見される中で、これだけ「つくりの良さ」を感じられる製品はおのずと限られてしまいます。 ちょうど良い機会ですので申し上げます。音質の品位を高く保つ為に、つくりの良さは重要な要素ではありますが、ほとんどスペックに表れない部分であるのも事実で、このため一番最初にコストカットされてしまう部分でもあるわけです。一番いいのは、実際に聴いていただければ感じ取っていただけると思いますが、雑誌などで評論家の先生が単純な点数ではない部分で強く勧めている事も多いので、気になる製品は行間を読むくらいに熟読していただけるようにお勧めしたいです。
tade1foot1.jpg tade1foot2.jpg

話が脱線してしまいました。それでは本題に。入力端子は金属の削りだしと思える質の良いもの。先バラ線、Yラグ端子、バナナ端子に対応するバイワイヤリングタイプで、ジャンパー線も良質のものが付属しています。フット(3点支持)にはスパイクの取り付け(付属品)が可能で、スパイク受けも付属されています。スパイクを使わない時にはコルク(と思われる)シートが貼られたフットを使うことが出来、これも一つの選択肢です。 よく見ると、セッティング中などに不安定にならないように、転倒防止の足も付いています。音質に悪影響を与えないように、普段は活躍しないように僅かに低く設定された足です。こういった部分にも、ユーザーの事を第一に考えた設計だと感心させられます。  長い文章になってしまいました。これからユニットを見てゆこうと思ったのですが、これは次回に譲りましょう。お楽しみに。それではまた。
 


商品のお問い合わせはメールでも受付しております。
hi-endused@audiounion.jp
TEL. 03-5280-5104
FAX. 03-5280-5108
営業時間 11:00~20:00
(日・祝日は19:00まで)

取扱店舗

店舗名:お茶の水ハイエンド中古館
URL:http://www.audiounion.jp/shop/hi-endused.html
住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-2-1 2F
電話:03-5280-5104
FAX:03-5280-5108
E-mail:hi-endused@audiounion.jp 
在庫検索
中古 新品 

オーディオユニオン全店の
在庫が検索できます。

バーコード
カレンダー
07 2019/08 09
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カウンター